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第15話 ようやく見つかった新しい住まい〜長い時間をかけた施設探し〜

母が納得してくれた場所

長い時間をかけて施設を探していましたが、ある日、一件の空きが出たという連絡が入りました。

しかも、私の家から歩いて行ける距離です。

私は母にこう話しました。

「ここなら俺が歩いて来られる距離やけん、何も心配せんでいいよ。」

その言葉に少し安心したのか、母はもう一度施設を見学することを承諾してくれました。

実際に訪問してみると、施設長さんの対応がとても親切で温かく、母も安心した様子でした。

そして、ようやく首を縦に振ってくれたのです。

すぐに次男の兄へ連絡すると、

「進めていいか?」

と聞いた私に返ってきた言葉は、

「頼む。」

その一言でした。

続けて、

「引っ越し費用は出すよ。」

と言ってくれました。

離れて暮らしていても、兄弟みんなが母のことを思っている気持ちは同じでした。

妹とも無事に仲直りをしていたので、二人で母の引っ越し準備を始めることになりました。

しかし、引っ越しといえば、まずは断捨離。

長年住み慣れた家には、思い出の品がたくさんあります。

「これは捨てられん!」

「もう使わんやろ!」

案の定、また母と妹の大喧嘩が始まりました(笑)。

それでも、一つひとつ整理をしながら、新しい生活への準備は少しずつ進んでいったのです。


次回予告

第16話
「ここは極楽や」
〜母の笑顔が戻った日〜

新しい生活が始まり、母が思わず口にした一言。

その言葉を聞いた時、家族みんなが胸をなで下ろしました。

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