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第10話 社長から突然の海外研修命令 〜生産者を見てこい!〜

じゅん坊の人生シリーズ 第10話

社長から突然の海外研修命令 〜生産者を見てこい!〜

南九州エリアを担当していた頃の話です。

宮崎県、鹿児島県を中心に店舗販売支援で飛び回る毎日でした。

一番近い担当店舗でも100km。

電話、メール、パソコンを活用しながら店舗管理を行い、現場ではスタッフと一緒に汗を流しました。

悩むこともありました。

苦しむこともありました。

しかし、その分喜びもありました。

担当エリアの売上は前年比126%を達成。

そんなある日、社長から声を掛けられました。

「松浦、生産者を見てこい!」

突然の海外研修の打診でした。


まさか自分が海外研修に

今でこそ海外旅行も珍しくありませんが、当時の私にとって海外研修は特別なものでした。

社長からは、

「もっと視野を広げてこい」

という意味もあったのだと思います。

行き先は台湾と中国。

当時、台湾には自然食品店があり、現地で活躍している先輩もいました。

久しぶりに会える楽しみもあり、期待に胸を膨らませながら出発しました。


台湾で感じた同じ理念

台湾では自然食品店の店舗見学を行いました。

売場づくりや接客方法など、日本との違いもありましたが驚いたのは理念でした。

国が違っても、

「お客様の健康を支えたい」

という想いは同じでした。

現地社員との交流もありました。

言葉は完全には通じません。

それでも健康を届ける仕事への情熱は十分に伝わってきました。

同じ理念を持つ仲間が海外にもいる。

そのことがとても嬉しかったのを覚えています。


中国・上海から江蘇省へ

台湾視察を終えた私たちは中国へ向かいました。

2007年4月8日。

上海から車で約300km。

目的地は江蘇省でした。

江蘇省は広大な平野が広がる地域で、長江デルタの豊かな自然に恵まれています。

私たちが訪れたのは、現在も取り扱っているローヤルゼリーの生産現場でした。


一面に広がる菜の花畑

実際に現地へ行って最初に驚いたのは景色でした。

見渡す限りの菜の花畑。

まさに大自然です。

もちろん養蜂場ですから蜂もたくさんいます。

刺されないよう完全防備で見学しました。

そして現地スタッフからローヤルゼリーについて詳しい説明を受けました。


鮮度が命

ローヤルゼリーとは、

働きバチが花粉などを体内で消化・合成し、頭部の分泌腺から分泌する乳白色のクリーム状の物質です。

女王蜂だけが食べる特別な栄養源として知られています。

その説明の中で今でも忘れられない言葉があります。

「ローヤルゼリーは生鮮品です。鮮度が命です。」

当時の私は商品として販売していましたが、その言葉を聞いて商品の見方が変わりました。

生産者は鮮度を守るために徹底した管理を行っていたのです。


徹底された品質管理

製造工場も見学させていただきました。

原料管理。

温度管理。

衛生管理。

製造工程の一つひとつが厳しくチェックされていました。

お客様に安心して飲んでいただくために、これほどの努力が行われていることに感動しました。

商品の価値とは価格だけではない。

そこに関わる人の想いと努力なのだと実感しました。


忘れられない中国式のおもてなし

そして夜。

現地生産者との交流会が開かれました。

テーブルにはたくさんの料理。

そして中国の白酒(パイチュウ)。

みんなで乾杯をしました。

ところがそれで終わりではありません。

飲んで席に座ると、

隣の方が立ち上がって再び乾杯。

また飲む。

すると今度は別の方が立ち上がる。

また乾杯。

これが延々と続くのです(笑)

気付けば8回以上。

中国のおもてなしの文化を全身で体験しました。

正直、お酒は大変でしたが、とても楽しい時間でした。

言葉は違っても心は通じる。

そんな温かさを感じた夜でした。


あとがき

この海外研修で私が学んだのは商品の知識だけではありません。

生産者の想い。

品質へのこだわり。

そして人と人とのつながりです。

店舗で販売している商品には必ず作り手がいます。

その作り手の顔を見たことで、私は自信を持って商品をおすすめできるようになりました。

今でもローヤルゼリーを販売するたびに、あの広大な菜の花畑と生産者の笑顔を思い出します。

あの経験は私の人生にとって大きな財産になりました。

次回予告

第11話 ブラジル研修への招待 〜世界遺産パンタナールとの出会い〜

2度目の海外研修。

ニューヨーク経由32時間の長旅。

イグアスの滝、パンタナール湿原、そしてブラジル酵素との出会いについてお話しします。

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