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第4話 営業マンになった日 〜人見知りだった私の挑戦〜

じゅん坊の人生シリーズ 第4話

営業マンになった日 〜人見知りだった私の挑戦〜

店長として数年間経験を積んだ頃、私は新たな転機を迎えることになります。

会社から言われた一言は今でも忘れません。

「営業をやってみないか?」

正直な気持ちは、

「えっ、私がですか?」

でした。

なぜなら私は人見知り。

初対面の人と話すのが得意なタイプではありません。

むしろ職人時代は黙々とパンを作る方が好きでした。

そんな私が営業マンになる。

不安しかありませんでした。


「パンしか焼けない」と言われて

営業への異動が決まった時、

ある方から言われた言葉があります。

「松浦さんはパンしか焼けないでしょ?」

悪気があったのかは分かりません。

しかし、その言葉は私の心に強く残りました。

悔しかった。

だからこそ、

「やってやろう」

という気持ちも芽生えました。

今振り返ると、その一言が私の背中を押してくれたのかもしれません。


初めての営業訪問

営業になって最初の頃は失敗の連続でした。

お客様宅へ行っても緊張してしまう。

何を話したら良いのか分からない。

準備していた話も飛んでしまう。

車の中で深呼吸してからお客様宅に入ることもありました。

しかし、ある時気付きました。

営業は商品を売り込む仕事ではなく、

お客様の話を聞く仕事だということを。

それからは、

「何か困っていることはありませんか?」

「健康について悩んでいることはありませんか?」

と聞くようになりました。

すると少しずつ会話が弾むようになったのです。


人見知りとの戦い

今でも覚えています。

最初の頃は電話をかけるのも苦手でした。

しかし営業マンは逃げられません。

毎日電話をかけ、

毎日訪問し、

毎日お客様と話す。

その繰り返しです。

不思議なもので、人は慣れるものです。

最初は緊張していた私も、

気付けばお客様と冗談を言い合えるようになっていました。

営業の技術よりも、

まず人と向き合う勇気を身につけた時期だったと思います。


初めての成功体験

そんなある日、

私が提案した商品で良かったよといって頂きました。

売れた本数や金額よりも嬉しかったのは、

お客様から言われた言葉でした。

「松浦さん、ありがとう。」

その一言で、それまでの苦労が吹き飛びました。

営業の仕事は数字だけではありません。

お客様に喜んでいただくこと。

一緒に成果を作ること。

それが営業の醍醐味だと初めて感じた瞬間でした。


営業が教えてくれたこと

人見知りだった私でも営業マンになれました。

特別に話が上手だったわけではありません。

頭の回転が速かったわけでもありません。

ただ一つだけ続けたことがあります。

それは、

「お客様の役に立ちたい」

という気持ちを持ち続けることでした。

この経験が後に店長を育成し、店舗を支援し、九州各地を飛び回るエリアマネージャーとしての仕事につながっていきます。


あとがき

人生は不思議なものです。

パン職人として働いていた私が、まさか営業マンになるとは思ってもいませんでした。

しかし振り返ると、

自分が苦手だと思っていたことほど、大きな成長のきっかけになっています。

あの日の挑戦がなければ、今の私は存在しなかったでしょう。

次回は、

「九州を飛び回ったエリアマネージャー時代」

についてお話ししたいと思います。そこでは売上との本当の戦いが始まります。

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