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7.152026
第15話 さらなる辞令 〜FC加盟店29店舗統括への挑戦〜

じゅん坊の人生シリーズ 第15話
さらなる辞令 〜FC加盟店29店舗統括への挑戦〜
直営店14店舗のトータルマネージャーに就任し、
「これが管理職としてのゴールかもしれない。」
そう思っていた頃でした。
人生は本当に何が起こるか分かりません。
ある日、本部で仕事をしていると営業本部長から声を掛けられました。
「松浦さん、FC加盟店の統括マネージャーをやってください。」
私は一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。
なんで私が?
正直、目が点になりました。
なぜならFC加盟店には、私が入社した頃からお世話になっていた大先輩方がたくさんいたからです。
現在は独立され、
FCオーナーとして店舗経営をされています。
その方々に対して、
経営アドバイスを行う。
販売支援を行う。
仕入代金の回収管理を行う。
店舗応援を行う。
そんな役割を任されることになったのです。
さらに驚いたことがありました。
これまで上司だった方々が、立場上は私の部下になるのです。
さすがに戸惑いました。
社長の一言
後日、社長に呼ばれました。
私が困惑していることを察していたのでしょう。
社長は笑いながら言いました。
「お前にやらせてみたいんや。」
その一言でした。
理由は分かりません。
期待だったのか。
挑戦させたかったのか。
試したかったのか。
今となっては聞くこともできません。
しかし、その言葉で覚悟が決まりました。
オーナー会議の日
数日後。
FCオーナー会議が開催されました。
そこで正式に統括マネージャーとして辞令が発表されました。
会場には長年お世話になった先輩オーナーの皆さんがいます。
辞令発表後、
会場から聞こえてきたのは笑い声でした。
「おっ、統括!」
「松浦が統括か!」
冷やかし半分、
期待半分だったのでしょう。
私は苦笑いするしかありませんでした。
しかし同時に、
この人たちに認めてもらえる仕事をしようと心に決めました。
FC経験があったからこそ
幸いだったのは、
私自身がFC店舗の仕組みを理解していたことでした。
直営店とFC店は考え方が違います。
オーナーにはオーナーの悩みがあります。
売上。
利益。
人材不足。
資金繰り。
本部社員とは違う苦労があります。
だからこそ机上の理論だけでは通用しません。
私は臆することなく店舗へ足を運びました。
まずは現場を知ることから始めたのです。
29店舗を支える仕事
担当するのは九州全域29店舗。
数字だけ聞くと簡単そうに思えます。
しかし実際には店舗ごとに課題が違います。
売上が伸び悩む店舗。
人材育成に苦労する店舗。
利益率に悩む店舗。
一つとして同じ店舗はありません。
だから私は、
現場に行き、
話を聞き、
一緒に考えることを大切にしました。
これまでと同じ現場主義です。
私の武器はExcelだった
FC加盟店のサポートで特に役立ったのが、
Excelでした。
40歳を過ぎて覚えたパソコン。
NumLockが分からず慌てていた私ですが、
いつの間にか数字を分析することが得意になっていました。
売上推移。
部門別実績。
客単価。
利益率。
在庫回転。
数字には必ず理由があります。
私はExcelを活用しながら、
店舗ごとの問題点を見つけ、
改善提案を行いました。
感覚だけではなく、
数字で説明できることが大きな武器になったのです。
新たな挑戦の始まり
直営店14店舗。
そしてFC加盟店29店舗。
気付けば入社当時には想像もしなかった立場になっていました。
もちろんプレッシャーもあります。
しかし、それ以上にやりがいがありました。
店舗が元気になる。
オーナーが笑顔になる。
スタッフが成長する。
その姿を見ることが何より嬉しかったのです。
あとがき
人生には思いがけない辞令があります。
私にとってFC加盟店29店舗の統括マネージャー就任はまさにそうでした。
最初は戸惑いました。
不安もありました。
しかし振り返ると、
この経験が私を最も成長させてくれたのかもしれません。
人を管理するのではなく、
人を支える。
数字を見るのではなく、
数字の背景を見る。
それが本当のマネジメントだと学び始めた時期でした。
次回予告
第16話 管理職として最後に学んだこと 〜数字の先にあるもの〜
人財と人罪。
出来ない理由を並べるな。
数字は結果であり、目的ではない。
管理職人生の最後に私がたどり着いた答えについてお話しします。
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