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第12話 救急車で運ばれる母〜兄弟で考えたこれから〜

家族みんなで向き合った現実

その後、母は何度か救急車で病院へ運ばれることがありました。

そのたびに対応するのは、私と妹でした。

母の体調を心配する一方で、兄弟みんなが考えなければならない現実がありました。

「これから母をどう支えていくのか。」

一人暮らしを続けるのは難しいのではないか。

同居したほうがいいのか。

それとも施設へ入居したほうが安心なのか。

施設に入るとしても、年金の範囲で入居できるところはあるのだろうか。

誰が施設を探すのか。

引っ越しはどうするのか。

考えなければならないことは山ほどありました。

離れて暮らしていた次男の兄は、

「お金はできる範囲で援助するから、母のことを頼む。」

そう言ってくれました。

それぞれができることで母を支えようとしていたのです。

一方で、一番近くで母を支えていた妹は、介護の疲れや精神的な負担から、母と口論になることも増えていました。

ある日、妹から私に一通のメールが届きました。

「もう何もしない。」

その短い言葉から、妹がどれほど悩み、苦しんでいたのかが伝わってきました。

介護は、一人で抱え込んではいけない。

家族みんなで支え合うことの大切さを、私たちは改めて実感したのでした。


次回予告

第13話
施設探しが始まった

母が安心して暮らせる場所を探すため、家族が動き始めます。

理想と現実の間で悩みながら、私たちがたどり着いた答えとは…。

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