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第8.5話 妹・彩音の誕生 〜家族が4人になった日〜

裕太が生まれて2年後、我が家に新しい家族が増えました。

3086gの元気な女の子。

妹の彩音です。

振り返ると、裕太の出産は緊急帝王切開でした。

母子ともに大変な状況だったこともあり、周囲からは次の出産を心配する声もありました。

それでも私たち夫婦は何度も話し合いました。

授かった命を大切にしたい。

そして彩音は自然分娩で元気な産声をあげてくれました。

産婦人科を退院し、自宅に戻った日。

家族4人で彩音を囲みながら、

「ほら裕太、お兄ちゃんになったよ」

と声を掛けました。

しかし裕太は何のことか分からず、キョトンとした顔をしていました。

今でも忘れられない思い出です。

仕事の都合もあり、妻の実家近くの保育園へ二人を通わせました。

運動会。

お遊戯会。

保育参観。

夫婦で時間を作って見に行きました。

二人が元気に成長する姿を見ることが何よりの楽しみでした。

裕太は未熟児網膜症による視覚障害がありましたが、保育園には事前に状況を説明し、先生方も温かく受け入れてくださいました。

おかげで友達と一緒に元気に遊びながら成長することができました。

そして今、その保育園には私の初孫が通っています。

時の流れを感じます。

やがて小学校進学が近づき、私たちは先生方や周囲の方々に相談しました。

集団生活や協調性を学ぶなら普通小学校が良いのではないか。

一方で盲学校では専門的な支援を受けられる。

悩んだ末、市立小学校へ通いながら盲学校にも通う道を選びました。

そんな頃、彩音はよく言っていました。

「彩音が裕太お兄ちゃんの目になってあげる!」

笑顔で話すその言葉に、家族みんなが笑っていました。

兄妹は本当に仲良しでした。

そして二人は仲良く小学校へ進学し、すくすくと成長していったのです。

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