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第4話 怖かった父と母〜今だから分かる親の苦労〜 

今では笑い話になった、あの日の出来事

私が小学校五年生の頃、空手に憧れていました。

「空手を習いたいから、空手着を買って!」

そう父にお願いした瞬間――

「そんな金あるか!」

父の一喝と同時に、湯呑みが飛んできました。

今なら大問題になるような出来事ですが、昭和の時代には珍しい話ではありませんでした。

当時は父も母も本当に怖くて、叱られるたびに「もう怒られたくない」と思っていました。

でも今、自分が親になり、さらに孫を持つ年齢になって振り返ると、少し違った景色が見えてきます。

四人の子どもを育てるのは、決して簡単なことではありません。

生活費、教育費、食費……。

限られた収入の中で家族を守るために、父も母も必死だったのでしょう。

当時は理解できなかった厳しさも、今では愛情の裏返しだったのだと思えるようになりました。

親になって初めて、親の苦労が分かる。

あの頃は怖いと思っていた父と母に、今は感謝の気持ちしかありません。


次回予告

第5話
26歳で家庭を持った私
〜親になって初めて知った現実〜

結婚し、父親になって初めて気づいた親の偉大さ。

家族を守る責任と、新しい人生のスタートをお話しします。

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