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10.152026
第25話 黄疸が現れた日〜「今日は施設には帰れません」〜

ついに現れた体の変化
ある日、母が暮らしている施設から電話が入りました。
「お母様の体調があまり良くありません。病院へ連れて行っていただけますか?」
私はすぐに施設へ母を迎えに行きました。
スタッフの方から話を聞くと、血圧が高く、体のだるさがあり、微熱も出ているとのことでした。
そのまま母を連れて病院へ向かいました。
いつものように私も一緒に診察室へ入り、検査結果を聞きます。
主治医の先生は、開口一番こう言いました。
「黄疸が出ています。」
以前から先生に言われていた言葉を思い出しました。
「黄疸が出始めたら要注意です。」
ついに、その時が来たのです。
そして先生から、
「今日は施設には帰れません。このまま入院になります。」
と告げられました。
私は母の入院に必要なものを準備するため、いったん施設へ戻りました。
すると施設のスタッフの皆さんが、すでに母の入院準備を進めてくださっていました。
長い間、母を見守り、体調が悪くなればすぐに連絡をくださる。
そして急な入院となれば、こうして準備までしてくださる。
本当に親身になって母に接していただき、家族として感謝しかありませんでした。
入院後は、採血や画像検査などが続きました。
検査の結果、胆管が再び狭くなっていることが分かり、主治医から説明を受けました。
「胆汁の流れを確保するため、もう一度ステントを入れます。」
そして母にとって一番つらい、手術前の絶食が始まりました。
食べることが何より大好きな母です。
ステーキを食べて喜び、退院すれば「寿司!」と即答していた母。
そんな母にとって、食べられない時間は本当につらかったと思います。
無事に処置が終わった後、病院から連絡がありました。
「主治医から説明がありますので、病院へ来てください。」
私は病院へ向かい、先生から現在の母の状態について説明を受けました。
病気がかなり広がり、胆管を塞ぎ始めているとのことでした。
そして、さらに詳しく病状を確認するため、
大学病院の放射線科を受診することになりました。
これまで何度も入院しては、元気になって施設へ戻っていた母。
私は今回も、治療が終わればまたいつもの部屋へ帰れる。
どこかで、そう思っていました。
しかし今回は、これまでとは少し事情が違いました。
母の体は確実に変化していました。
そして私たち家族は、もう一度、
「これから母が暮らす場所」
について考えなければならなくなりました。
次回予告
第26話
施設をもう一度探す
これまで暮らしてきた施設へ戻ることはできるのか。
母の体の変化とともに、家族は再び施設探しに動き始めます。
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